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NECパソコンで回復ドライブを作りたいなら、作る前に「再セットアップメディア」を作っておきましょう

パソコン歴の長い人は記憶があるかと思いますが、メーカー製のパソコンを買うと、十何枚ものフロッピーディスクが付いてきました(フロッピーディスクが何か知らない方は、google で画像検索をしてみてください)。これは何かっていうと、パソコンを工場出荷状態に戻すためのものって言うんですね。リカバリーディスクや、リカバリーメディアとも言いました。

しばらくすると、今度は数枚のCDメディアが付いてきました。そのあとは、数枚のDVDメディアが付いてきました。
その後は・・・っていうと、一、二枚のブルーレイディスクが付いてくるかと思ったら、こんどは手前でDVD-RやDVD-Rディスクに焼いてください、ということになりました。メーカーのパソコンには、(各メーカーは名前は違えど)再セットアップメディア作成ツールというアプリがあって、それを起動させるんですな。それを作るためのデータが、パソコンのハードディスクの隅っこの、ユーザーが触れない領域に入っているの。

それが 8年くらい前、windows10が出てきたあたりから、メーカーは徐々に、再セットアップメディア作成ツールというアプリを添付するのを止めてきました。レノボとか海外メーカーから始まったですね。その代わりに windowsの「回復ドライブの作成」ツールを使ってね、ってことになりました。今は富士通のパソコンも、リカバリーメディアは「回復ドライブの作成」ツールを使って(普通は32GBくらいのUSBメモリを使って)作ることになっています。

一方、NECのパソコンには、今でも「再セットアップメディア作成ツール」アプリがあって、それを使ってくださいと言っています。でも、windows は 21H1とか 22H2とか「機能更新」(昔の windows7だったらサービスパックのようなもの)の後だったら、リカバリーは、機能更新が盛り込まれた「回復ドライブ」から行ったほうが楽に思えます。なので、「再セットアップメディア作成ツール」でリカバリーメディアを作る作業をすっ飛ばして、いきなり「回復ドライブ」を作りたくなるようなもの。でもそれは止めたほうがいいです。

なぜかというと、NECの「再セットアップメディア作成ツール」アプリを使って再セットアップメディアを作っておく前に、windows の 回復ドライブ作成ツールで回復ドライブを作成しようとすると、失敗する事例が多いからです。
1回目は異常終了、2回目は(32GB以上のUSBメモリを装着したにもかかわらず)必要な容量が足りないエラーが出た事例がありました。

回復ドライブが作成できない原因は、システムファイルの故障、ウイルス対策ソフトなど常駐アプリが悪さをする、作成中にスリープがかかるような設定をしている、をはじめ色々考えられますが、NECのパソコンを使っている方は、だまされたと思って上記のことをやってみてはいかがでしょうか? 解決するかもしれません。

あと再セットアップメディア作成ツールは、購入した当時のバージョンのwindowsで行ってください。windows10パソコンは、windows11にアップグレードするまえに行ってください。アップグレードした後には再セットアップメディアツールを使うことができず、windows11での回復ドライブ作成時に、USBメディアの容量が足りないエラーが出たとしても解決できないのではないかと思われます。

購入時(製造時)の状態に戻すのが「再セットアップディスク」
最新のwindows機能更新時の状態に戻すのが「回復ドライブ」です。購入後何年も経ってwindowsのアップグレードや機能更新を経てきたPCのリカバリーは「再セットアップディスク」ではなく「回復ドライブ」を使ったほうが断然短時間で済むと言えます。
とはいえ、リカバリーメディアは、内蔵HDD/SSDが壊れたとか、深刻なエラーが起きてwindowsの設定メニューからも、内蔵HDD/SSDから起動できる様々な回復環境からも、リカバリーができないときしか使いません。でも再セットアップメディアも回復ドライブが必要になったにもかかわらずそれらが手元にないときは、NECならば再セットアップメディアを有料(1万~2万円台前半)で頒布してくれると思います。(最近はリカバリーメディアを頒布してくれないメーカーも多いので、その時はメーカー修理対応になります)

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