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NAS、RAID外付ディスクの健康診断、故障予知

パソコン内蔵のHDD/SSD、もしくはパソコンにUSB接続する外付けHDD/SSD の健康診断と故障予知は、先の記事
 HDD/SSDの健康状態の指標S.M.A.R.T.(https://pom-net.jp/2023/09/07/hdd-ssd%e3%81%ae%e5%81%a5%e5%ba%b7%e7%8a%b6%e6%85%8b%e3%81%ae%e6%8c%87%e6%a8%99s-m-a-r-t/)で示したようなアプリを使った方法によって調べることができます(外付け製品の一部は未対応)。
では、NASやRAID外付けディスクについてはどうでしょう?

(1)NASの場合

国内メーカー Buffalo や IO-DATA だけでなく、NASキット(筐体)メーカーの QNAP や Synology など主要メーカーの最近のモデル(廉価モデルを除く)であれば、HDD/SSD の健康診断と故障予知機能は付いています。ただ国内メーカーの製品は詳細なsmart値を表示せず総合評価にとどめていることも多いようです。
もちろん RAID構成のNASも、単一構成のNAS同様にそういった機能は付いています。
多くの場合、NASにアクセスするための IPアドレス の webページを開くことによって確認することができるようです。
IO-DATAの NurSuS サービスのように、メーカーがNASの状態を遠隔診断して通知できるようにしていることもあります。

例えば、次の写真は、QNAP 製の NAS (型番は伏せます)の S.M.A.R.T.データです。QFinder というアプリ※から、NASを動かしている QTS というOS (バージョンは 4.3.3)にログインすると、デスクトップ画面が表示され、その右上の車のアナログメーターみたいなマーク(マウスオーバーすると「ダッシュボード」と表示)をクリックすると、いろんな情報がダッシュボードに表示されます。ディスクの健康状態も表示されますが、ここをクリックすると、「コントロールパネル – ストレージマネージャー」に飛びますので、「ディスクSMART」タブを表示することで、次の画面が表示されます。

※Buffalo で言うところの「NAS Navigator」アプリ、IO-DATA で言うところの 「LAN DISK」アプリ。

(2)RAID外付けディスクの場合

一般的には、RAIDディスクの管理は、RAIDディスク装置が行っているはずなので、パソコンが直接ディスクの健康状態を見に行くことはできないです(ここでは触れない内蔵HDD/SSDのRAID構成[ハードウェアRAID/ソフトウェアRAID] では、その限りではないかもしれません)。装置メーカーが専用ユーティリティアプリを出しているはずですから、それを実行して確認することになるでしょう。

一例を挙げましょう。

下の写真 パソコン本体の右側にあるケースは、logitec の USB3.0接続の 外付けRAIDケース LHR-2BRHU3 です。この中に 1TB の HDD 2個をインストールして RAID1構成にしてあります。

この製品は今も販売されているようです。

この外付けRAIDディスクをPCにUSB接続して、crystaldiskinfo で確認するとこのように「不明」と出ます。

ちょうど、このHDDケースの製造元 ロジテック社の RAIDユーティリティの中に、健康診断機能がありました。
Logitec RAID Manager と言います。

これを使うことで、次のように smart情報を確認することができました。

これが初期画面です。RAID/SATAドライブ情報 タブを開き、

HDD1 を指定すると(文字が反転)
以下のように S.M.A.R.T. 情報が表示されました。

異常などのイベントが発生したら、自分のメールアドレスに通知を送ることもできますよ。

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