フレッツ光系(ocn光、ソフトバンク光、ドコモ光、ビッグローブ光、so-net光、ニフティ光など含めて)では、標準で一つの回線に、同時に2つのプロバイダとPPPoE接続できます。これを2セッション接続といいます。一般の家庭用プランの場合、オプションで最大5セッション接続までできます。
このイメージもしくは

このイメージです。

※図で PPPoE(IPv4) と記載されていますが、PPPoE方式による IPv6接続サービスを行うプロバイダもあります。誤解なきよう。
で話を元に戻すと、利用形態として、例えば以下のものがあるのではないでしょうか。
1.大量のネット通信をするお子様のために別途専用のプロバイダと契約して使用する。
2.会社の部署ごとに複数のプロバイダーを利用する
3.今のプロバイダが重いので、別のプロバイダを試しに利用して比較し、重いほうのプロバイダを解約する目的。
4.メインのプロバイダの他に、バックアップ用に別のプロバイダと契約していつでも使えるようにしておく目的。
時は変わって現在では、混雑時間帯の通信速度改善のために、IPoE(IPv4 over IPv6) 対応のプロバイダが大勢を占めてきましたが、今まで通り PPPoE で IPv4 接続するネットワークを残しておきたい人のためには、こういう接続も可能です。

もしくは、こういう接続も可能です。

なお、PPPoEと違って、IPoE方式は回線認証のため、1回線に1つのプロバイダしか接続できない。
応用として、2つのセッションを同じセグメントにして、両サーバの配下の機器と相互にアクセスできるようにすることもできます。

更に応用として、異なるセグメントのネットワーク間にルータを入れることによって、両サーバの配下の機器と相互にアクセスすることができます。設定によっては細かなアクセス制御もできます。
一般的にこのようなローカルルータは、ヤマハなどの専用ルータを使用する前提ですが、家庭用ルータの中には、結果的に片方向の機器のみアクセスすることができるものがあり、そのように機器を接続している人もいますが。
