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パソコンデータのバックアップ考

パソコンデータの不意の消失を防ぐために、おおよそ次のことをしているはずです。

(1)ファイル/フォルダのコピーを別の媒体に保管する
(2)ファイル/フォルダの標本を一定間隔で別の媒体に保管する
(3)システムドライブの標本を別の媒体に保管する
(4)システムドライブとデータドライブの標本を別の媒体に保管する

それぞれ目的があって
(A)パソコンが壊れた時に、別のパソコンで作業ができるようにするため
(B)データを誤って消してしまったときに、以前に作ったデータを呼び出すため
(C)パソコンが重くなったり立ち上がらなくなったときに、以前の状態に早急に復元するため
(D)パソコンを買い替えた時に、パソコンの環境を容易に移行するため

作業中のパソコンの調子が悪くなったとき、近くに代替のパソコンがあって、そのパソコンで作業可能な環境でしたら、上記(1)の保管方法でいいでしょう。また、作業中にデータを誤って消去したり、データファイルが壊れてしまった時も、上記(1)の保管方法でいいと思います。

編集履歴が保存されない類のファイルの、過去のバージョンを使うことがある場合は、上記(2)の保管方法を考えなければなりません。

パソコンが重くなったり立ち上がらなくなったときに、以前の状態に復元する方法として、例えばwindows10でしたら主なものとして
・スタートアップ修復
・システムの復元等
・システムファイルの修復
・ユーザーアカウント修復
・常駐アプリやサービスの停止
・リカバリー(windowsのリフレッシュ、初期化)
などあります(もちろんハードの修理交換もあったりします)。これらの作業の中には手間がかかるものがあるので、リカバリー実施が解決の早道だったりしますが、リカバリーを行うと、アプリを順次入れなおさなければなりません。
windowsの提供元は、調子が悪ければ安易にリカバリーを推奨しているように私には思える(実際リカバリーが最良最短解決の手段であることが多い)ので、日頃からリカバリーしてアプリを入れなおす準備だけは整えておくべきだとは思いますが、手間のかかるアプリの入れ直しは避けたい・・・そういう人は、万一のために、上記(3)(4)を行っておいてください。

さて、現時点でのバックアップおすすめのソフトはというと

◎windowsの標準機能を使う・・・×
 コストはかかりませんが、windowsのバージョンの変更によって仕様が変わったり使えなくなったりし、そのたびに使い方を学び続けなければならない不安がある。

◎Acronis Cyber Protect (旧 True Image) ・・・△
 古くから実績のある有料ソフトで、私も 2008年に バージョン11が売り出された時から使用し、2011年頃日本語版の発売が遅れていた際も英語版を入手して使用。
システムドライブのバックアップ性能の良さには定評があると感じている。近頃はランサムウェア対策やウイルス対策に力を入れているが、それ故にサブスクリプション制に移行し高額になった。最低限の機能を求めるならオーバースペックな印象。ただ3台/5台単位での使用ならコストメリットがあるかもしれない。web上でバックアップサーバーさながらの複数PCのバックアップ管理ができる優れもの。windowsとmacで使用可能。クラウドのバックアップができるエディションもあり多機能。もちろんサーバ版や多数端末版もある。

◎EaseUS Todo Backup・・・△
 無料版と有料版を扱う。古くは無料版にもかかわらず驚くほど機能が揃っていた(というか揃いすぎていた)。現在は無料版ではファイルのスケジュール・バックアップ機能まで削られている模様(手動で完全/増分/差分バックアップはできる)。後述のAOMEIより説明がわかりにくく購入に至らず。買切版なのは嬉しい。

◎AOMEI Backupper・・・〇?
 無料版と有料版(サーバ用を除けば Professionalと商用利用可のWorkstationの2種)がある。無料版でもファイル/フォルダを他のストレージ機器に自動でスケジュール同期させる機能はあるので、そういう使い方を求める人には最適(OneDriveや他社のクラウド同期サービスよりこちらが良い人向け)。
別メディアやストレージとの同期作業を行う機能と、windowsシステムドライブのバックアップをする機能がこのソフトウェア1本にまとめられているのが良いですね。
操作もわかりやすい。ネット検索でヒットする商品の説明が分かりやすかったので購入した。買切版。ライセンスは1PC単位。PXEブートツールがユニーク。

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